魂の共鳴のひととき
日本酒を片手に、居酒屋で一人の友人と呑みあうことがあった。
彼女は私が上京したての時、友達の紹介で知り合い、一緒に
3年くらい活動をしてきた仲間だ。
その後は、私は「教育」へ、彼女は「自然へのアプローチ」へと
歩み、ここ8年間はたまに近況報告をするぐらいで、あまり会わ
なくなっていた。
ところが、ひょんなことから同志たちと設立した「しゅわえもん」を
知った彼女が、その理念に賛同してくれ、改めて一緒に活動
することとなった。
今思えば、出会ってから今まで、二人だけでじっくりと語り合った
時があっただろうか?そういう機会をもてなかったことに気づき、
日程を調整し、私たちは落ち合うことにした。
それぞれの道を歩んでいたこの8年間、どのような8年間を
過ごしたのかー。
お互いの8年間を語っていく中で、それぞれが無駄ではなく、
かつ貴重な時間を過ごしていたと認識した。
彼女との語らいを一言で表すのならば、「魂の共鳴」であろうか。
魂と魂とがぶつかり合い、それが共鳴へとつながっていく。
彼女は現在、壮大な自然を相手に、自分というものを高めて
いる。その経験が、現在「Outdoor Japan」という雑誌で、コラム
として毎月掲載されている。
そして、彼女はわたしに言った。
『人との出会いをとおして、その意味に出会う。
先日「素直」の言葉の意味に出逢った。
その「素直」という言葉をKarryにも伝えたい。
「素直」というのを分解すると、「主」に「糸」が「直」につながる。
「主」とは、天空なる神をさし、そこから「糸」が「直」につながって
いる。だから「素直」ということは、天とつながっているという意味
なのである。
そして、自分に素直でいれば、天と結びつく。
たとえば、自分が求めているテーマに対して、素直に考えて
いたりすると、そのテーマのヒントや答えが、何らかの方法で
すぐに現れる。
これが宇宙の法則であり、宇宙観となるのである』と。
彼女の話を聞きながら、鳥肌がたっている自分がいた。
その後もどんどん話が弾んでいき、
私からは生命の詩人・タゴールの詩を一句、手話で彼女に送った。
「人生航路」
人生航路は大きな川の流れによく似ている。
その急激な流れの力によって、今まで流れたことのない、新しく
予想もしなかった水路が開かれてゆく。
そうした変化に富んだ流れや、計画もしていなかった変化は、
神様が私たちの人生に計画なさったものなのだ。
人生は、人間が作った運河のように決まりきった水路だけを
流れるものではない。
こうしたことを、自分の人生ではっきりと認識した時、私たちは、
もうどんな人間社会の作り事にも惑わされなくなるだろう。
(ラビンドラナート・タゴール作)
それぞれの固体が小宇宙となって、大宇宙との一体感を感じ得る
ことができた。
私たちは「生きる力」を発する世界を築いていこうと固く誓い合った。
こうして、「魂の共鳴」のひとときを過ごした彼女の名は、
永易トロール。
皆さんも、彼女が感じた世界を覗き、しばし浸ってみませんか。
【Outdoor Japan】 コラム
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