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感動を呼んだBBの劇

遅くなってしまったが、9月のネタをアップする。
9月28日、ギャローデット大学にてBernard Bragg氏の観劇
に行った。Bernard Bragg氏はアメリカのみならず、全世界で
知らない人はいないというくらい有名な方である。
スペインで開かれた世界ろう者会議にて友人の紹介で彼と
初対面を果たした。
Bb_photo_blog02失礼ながらも年齢を伺ったら見た目よりも
かなりの高齢だったので、非常に驚いた。
自分の先入観にも問題があるが。
私の講演を見てくれた彼は率直に感想を
語ってくれ、最後に、「人は決して自分の過ちを認めたがら
ない。あるいは認めても隠すかどちらかになる。
若いあなたが自分を、そしてろう社会を省み、何が正しいの
か間違っているのかを見極め、講演したあなたを見て、自分
の若かった頃を思い出した。しかし私はあなたほどの勇気が
なかった。持続は難しいはずだ。どうか信念を貫いて頑張って
ほしい」と激励をくれた。
分かる人には伝わるのだ!と感動したと同時に嬉しかった。
そんなエピソードがあり、ギャローデット大学で公演があると
聞いた途端、絶対に行く!と決めていた。聞くところによると、
年齢的に、今回が最後の演劇になるとのこと。見逃しては
ならぬ!

テーマは、“Theater in the Sky with Bernard Bragg
彼が舞台に現れた瞬間、空気がピンとひきしまり、観客は
彼の虜になった。テーマにあるSkyにもとづき、様々な話が
展開された。経験談、自分の思い、ポエム等々。
最後は、母の最期と母の人生飛行の話であった。

Bernard氏の最愛の母はろう者であり、母の最期を最良の
形でと、彼は奔走した。
今ほど手話に対して理解が広まっていなかった当時、母の
ためにと、手話が出来る看護体制を整え、ろう者に評判が
いい病院に転院させ、最期を看取った。その後は、遺言
どおり火葬し、遺灰は、風薫る春、美しい山並がそびえ、
湖が眺められるところへおいた。すると、突風が吹き、
遺灰が風とともに彼方へ散り去った。
彼は、厳かに悟った。

「母の遺灰は、風という飛行機で今もなお永遠に飛行して
いる。人間は飛行そのもの。そして今こうして生きている
私の人生も飛行に深く関わっている。」

幕が閉じたとき、私は感じた。
彼は母を通して、この世に対してのメッセージを数々残して
おきたいのだと。彼の演劇は彼の人間哲学だった。
彼の人生こそ、人生飛行であり人生航路でもある。
インドの詩聖タゴールは人生を川に例えたように、
彼は飛行に例えた。

手話で歌っていた彼の姿が脳裏に焼きついている。
右足タンタンタンと永続的に鳴らしながら、
<<Song for the Eye>>-Bernard Bragg-
Fly against the wind of fly along with it
Fly through the rain and lighting
Fly high above the Earth
Fly into the bright sunlight
Fly toward bule skies
Fly among the white clouds
Fly into the deepening night

Theater in the sky
The story of my life, yes
..........(以下省略)

彼の世界に私たちは酔いしれて、あっという間に劇は
終わった。

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コメント

Shin:APキャンプとはまた違ったリズム感だった
のよ。でもその詩はBBが人生を通して感じたこと
だったので、今もなお強く胸に残っているのよ。
さすがBBはアーティストだ。

投稿: Karry | 2007/11/05 21:20

この方は知らないわ・・。

世界で有名な方なんだ・・(@_@)

アメリカではポエムや歌を手話で表現するのが多いよね。リズムは自分で作っているのかナ?APキャンプの歌みたいに?

投稿: Shin | 2007/10/18 23:15

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