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美しい朝焼け

やれどもやれども次々と出される宿題やラストプロジェクトと
称する期末テストに向けての準備に追われながらも、いつの
まにか米国の学生生活の流れに乗っている自分がいる。
ここワシントンDCでは天候が変わりやすく、気温の高低の
差も激しく、かなり気まぐれである。
その気まぐれにまだ慣れず、風邪を引きやすくなってしまった。
渡米してからバッタリとやめてしまったハタヨガをそろそろ
最低週に1回は継続的にやらなくては。

最近の楽しみは、朝早く起きて朝日を見ることである。
朝に弱い私を知っている人から、「嘘だ~」と言われそう
だが、ホントのことである。笑
日本の夕焼けのような真っ赤な太陽が昇り、朝目覚めたとき
にまずこの朝焼けを眺める。この時に、太陽と直結している
のだなぁといつも思う。
朝焼けをしばし眺めると、不思議と自分の原点に帰ってくる。
「成長」とは、人生において喜怒哀楽なる様々な経験を重ね、
自己鍛錬することである。成長することは人間である以上、
自然の法則であり、プロセスでもある。
その成長のプロセスにおいて、無視したり回避して近道を
したりすることは絶対に不可能である。
私が北海道を離れ、東京で働き、石川で固定観念や従来の
価値観を突き破り、今度は多様性のある米国で勉強しながら
日本を見つめ、更に一歩一歩道を進んでいく。
今までこうやって、やってきた。そして、これからも。
今こうして毎日悪戦苦闘しているのも、成長する過程で
避けては通れない通過点。
だから、毎日毎日自分でも見たことがない新生Karryを実感
していける。
その朝焼けは実に毎日色んな表情を見せてくれる。
その朝焼けを通して、新生Karryと毎日出会う喜びを感じて
いる。

今日の朝焼け
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今までの朝焼け
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Homecoming

来る20日、ギャローデット大学では毎年恒例のHomecoming
が開かれる。
Homecoming(ホームカミング)とは、日本で言えば文化祭の
ようなものである。
卒業生が旧友の仲を確かめたり、ギャローデット大学への
忠誠愛(母校への愛情も含める?)を確認したりと集ってくる。
他校とのアメフト対抗試合、祝宴パーティ、同窓会、パレード、
出店など多彩な催し物があるそうだ。
その中の一つである同窓会イベントから、講演依頼があり、
僭越ながら、引き受けることとなった。
最近までは中間テストで精一杯で、他のことを考える余裕が
正直持ててなかった。
一段楽した今、主催側と相談しながらそろそろ煮詰めている。

ギャローデット大学生と同窓生たちに伝えたいことは何か?
ギャローデット大学を留学先として選んだ理由は何か?
ギャローデット大学に望むことは何か?
留学生として、ギャローデット大学で学んで感じたことは何か?
留学生の立場で熟慮しながらメッセージ性を残したい。
本番まで残りわずか。
友人にASLのチェックをしてもらいながら、本番に臨みたい。

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感動を呼んだBBの劇

遅くなってしまったが、9月のネタをアップする。
9月28日、ギャローデット大学にてBernard Bragg氏の観劇
に行った。Bernard Bragg氏はアメリカのみならず、全世界で
知らない人はいないというくらい有名な方である。
スペインで開かれた世界ろう者会議にて友人の紹介で彼と
初対面を果たした。
Bb_photo_blog02失礼ながらも年齢を伺ったら見た目よりも
かなりの高齢だったので、非常に驚いた。
自分の先入観にも問題があるが。
私の講演を見てくれた彼は率直に感想を
語ってくれ、最後に、「人は決して自分の過ちを認めたがら
ない。あるいは認めても隠すかどちらかになる。
若いあなたが自分を、そしてろう社会を省み、何が正しいの
か間違っているのかを見極め、講演したあなたを見て、自分
の若かった頃を思い出した。しかし私はあなたほどの勇気が
なかった。持続は難しいはずだ。どうか信念を貫いて頑張って
ほしい」と激励をくれた。
分かる人には伝わるのだ!と感動したと同時に嬉しかった。
そんなエピソードがあり、ギャローデット大学で公演があると
聞いた途端、絶対に行く!と決めていた。聞くところによると、
年齢的に、今回が最後の演劇になるとのこと。見逃しては
ならぬ!

テーマは、“Theater in the Sky with Bernard Bragg
彼が舞台に現れた瞬間、空気がピンとひきしまり、観客は
彼の虜になった。テーマにあるSkyにもとづき、様々な話が
展開された。経験談、自分の思い、ポエム等々。
最後は、母の最期と母の人生飛行の話であった。

Bernard氏の最愛の母はろう者であり、母の最期を最良の
形でと、彼は奔走した。
今ほど手話に対して理解が広まっていなかった当時、母の
ためにと、手話が出来る看護体制を整え、ろう者に評判が
いい病院に転院させ、最期を看取った。その後は、遺言
どおり火葬し、遺灰は、風薫る春、美しい山並がそびえ、
湖が眺められるところへおいた。すると、突風が吹き、
遺灰が風とともに彼方へ散り去った。
彼は、厳かに悟った。

「母の遺灰は、風という飛行機で今もなお永遠に飛行して
いる。人間は飛行そのもの。そして今こうして生きている
私の人生も飛行に深く関わっている。」

幕が閉じたとき、私は感じた。
彼は母を通して、この世に対してのメッセージを数々残して
おきたいのだと。彼の演劇は彼の人間哲学だった。
彼の人生こそ、人生飛行であり人生航路でもある。
インドの詩聖タゴールは人生を川に例えたように、
彼は飛行に例えた。

手話で歌っていた彼の姿が脳裏に焼きついている。
右足タンタンタンと永続的に鳴らしながら、
<<Song for the Eye>>-Bernard Bragg-
Fly against the wind of fly along with it
Fly through the rain and lighting
Fly high above the Earth
Fly into the bright sunlight
Fly toward bule skies
Fly among the white clouds
Fly into the deepening night

Theater in the sky
The story of my life, yes
..........(以下省略)

彼の世界に私たちは酔いしれて、あっという間に劇は
終わった。

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束の間の休息

先週は中間テスト週間だった。
金曜日の午前でようやく終わったが、多大なストレスを感じ
てのテストであった。
慣れない環境の中、全てをやりきった今、自分を褒めたく
なった。
かつてマラソンの有森選手がオリンピック2大会連続メダル
という偉業を成し遂げた時に「自分を褒めたい」と名言を残
したのを思い出す。
次元は違うかもしれないが、今の自分に心から素直にそう
思えた。

渡米して早2ヶ月―。
振り返れば、慣れよう、そして付いていこうと精一杯だった
自分。
今は適応するための力がつきつつある。
そのための方法を自分なりに考えて、挫折しては、新たな
取組みに挑戦しての繰り返しだった。
家庭教師をつけ、授業の予習に様々な工夫をこなし、教授
たちのアポをとり、質問して食いついていったおかげなのか、
授業のペースにも追いついていき、膨大な宿題もやりこなせ
るようになってきた。
文化の違い上、理解できない部分もあり、取り遅れている
部分もあるけど、そろそろ自分の研修テーマにも並行して
取り掛かるつもりでいる。

毎日クラスの授業があり、授業以外は寮で予習・復習も欠か
さず真面目に取り組んでいる。
これまでの私はなんて怠け者だったのだろう!!(恥)
米国では、ホントにま・じ・めに「勉強」しているのですよ。
今思えば、こんなに「勉強」をするのは、初めての経験
かも・・・(笑)
米国留学が私を変えてくれているのかも。

Aug_66毎日が悪戦苦闘だが、束の間の休息に
日本茶を飲んでいる。
心が癒される一時。
この日本茶はかわいいろう児の兄弟から
の贈り物。
それとともに、「アメリカへ行くね。プレゼントはお茶です。
だって、アメリカはお茶がないからです」と手紙が添えられて
いた。
子どもたちの温かい心が米国に届いている。
わが家族、日本の友人、ろう児、ろう児をもつ親、それぞれ
を思い浮かべ、微笑みながら味わっている。
そして、また頑張ろう!!と力む元気が出てくる。

今やメール時代で、返事もすぐできる状態だが、手紙は心
温まる。そろそろ、手紙などを頂いたろう児、友人たちにお
礼のお手紙を書こう。
手紙を受け取る人たちの笑顔を思い浮かべながら・・・。

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