« 刻んだ黄金の時 | トップページ | お知らせ:世界ろう者会議スペイン大会 »

一人こそ原動力

随分と更新をさぼってしまいました。汗・・・

あっという間に師走です。秋は様々なことが目白押しで、けっこう
価値のある日々だったと自負しています。
日記も整理し、AP青年キャンプとあわせて徐々にアップしていき
ます。

さて、今回は石川県聴覚障害者協会の機関紙「ろうあ石川」の
宣伝(!?)です。
「ろうあ石川」は当協会の動きや、聴覚障害者センターの業務
報告を始め、各団体の動き、情報提供を主にしています。
聴覚障害者センターだよりの欄では、職員達が交代でコラムを
担当しています。今月は私が担当で、APろう青年キャンプで
感じたことを「一人こそ原動力」と題して書きました。
転載許可をもらいましたので、ここにてアップします。

月1回発行で、購読料は2000円。
郵便振替口座 00790-3-7439 
          社会福祉法人 石川県聴覚障害者協会
興味を持たれた方は早速郵便局へLet's go!!

            「一人こそ原動力」
 第3回アジア太平洋ろう青年キャンプで、14ヶ国41人のろう青年
たちがここ日本・宮崎県に集った。その中には、カンボジアより4名
参加があり、彼らのアドバイザーでイギリスのろう青年、ジャスティ
ン・スミス氏も同伴された。カンボジアはポルポト大虐殺の影響で
教育も生活水準も低く、ろう者はなお更であった。
情報は入らない、聞こえない子どもを家族は隠す、聾学校はな
い、ろう協会も結成されていない。随分昔の日本が今のカンボ
ジアの情勢である。そのカンボジアの復興にフィンランドNGOが
援助をなし、ろう者の教育支援担当を同行していたスミス氏が
担っていた。
キャンプ期間中、右往左往しているカンボジアのメンバーに通訳
や様々なアプローチをして、彼らを最大限にバックアップしていた。
何より、あの若さで思慮深く、常に相手に敬意を示しつつタイミン
グを見計る絶妙な姿勢に、非常に感銘を覚えた。
 彼は現在28歳。フィリピンに3年、その後、カンボジアに渡り、
3年が過ぎる頃だという。彼は遠い眼差しで「母国で培った知識が、
当初はその国に通用しないもどかしさや苛立ちを感じたこともあっ
た。彼らを人間的に成長させていくためには、知識を知恵に転換
しゆく自分の思考力と洞察力こそが必須となる。それを彼らが教
えてくれた。」と語ってくれた。深い共感を得た彼に私は最敬礼を
送った。
 最初はなかなか馴染めずにいたカンボジアの青年たちが、最後
は堂々とみんなの輪に入り、溶け込んでいた。一人の青年が異国
の青年の胸を熱くさせた。10年後、50年後のカンボジアは必ず変
わる。一人一人の援助の積み重ねが思慮、行動、人権運動啓発
への発展につながっていけるのだ。
 わが国も先人ろう者たちの運動のおかげで社会参加の市民権
を得ている。しかし、こういった貴重な歴史がある中、情勢は時代
とともに変遷しつつある。どのようにモチベーションを保てばいい
のか。それは人と人との関わり、内面的なものではないであろうか。
現実の壁にぶち当たる厳しさはあるが、目先にとらわれず、30年
先を見据えたビジョンを立てておきたいと思ったときに、最終的に
人材育成に行き届く。それは将来を担う私たち青年に課せられた
課題であろう。
ろうあ運動も然り、ろう教育も、手話通訳者育成も、次を担う人材
にかかっているのだと思う。

|

« 刻んだ黄金の時 | トップページ | お知らせ:世界ろう者会議スペイン大会 »

「★つぶやき」カテゴリの記事

コメント

takayume:お~鶴田さんですか?ようこそ、Karry's worldへ。笑
初コメントありがとう♪
そうだよね。彼の振る舞いは出会った人たちの心を打たされたと思う。間違いないわ。
そういえば、オフの彼の姿も見て見たいね。

たえでちゅ: いや、単に感じたことを素直に書いただけ。
うん、たえでちゅの子どもたちの将来もとても楽しみだね。
世界を見るには、目前の人たちを見て、語り、色々と行動することが第一条件だと思う。足元を抜きにしては語れない。どれだけ世界を夢見ても、足元(基盤)が緩んでいては世界の人たちは見抜くだろう。

投稿: Karry | 2006/12/12 18:07

いつもいい話をありがとう。
欧米の教育が気になる私。
きっと素晴らしい教育でしょうね。
実際に見てみたくなった。
わが子にも世界へ羽ばたいて欲しいと願っている。
自分の国がよければ問題はないと思うのは慢心になるね。
もっと視野を広げて世界に困っている人はいないかを見る必要があるね。そのためには勇気が必要だね。
彼のようにもっと勇気をもって行動できるように頑張ろう!!
おかげで勇気がもてたよ。ありがとう!!
またいい話を聞かせてね。

投稿: たえでちゅ | 2006/12/05 00:55

初めてコメントを投稿します。(愛知の鶴田です。)
私もイギリスのろう青年のジャスティン・スミス氏の事を尊敬していました。あんな若さでカンボシアのろう者を引っ張っていた。28歳とは思えない落ち着きのあるスミス氏だった。自分が恥ずかしくなる位・・・。彼は仕事だからと言っていたけれど、オフのスミス氏さんを見たくなったよ。(笑)

投稿: takayume | 2006/12/04 19:21

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100750/12929133

この記事へのトラックバック一覧です: 一人こそ原動力:

« 刻んだ黄金の時 | トップページ | お知らせ:世界ろう者会議スペイン大会 »