« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

ハードパワーとソフトパワー1

今回投稿する内容はかなり高度になってしまうかもしれないが、
私が常々考えていたことである。
『パワー』- 様々な立場にある人たちと今まで対談を重ね、
それぞれの『パワー』を感じてきた。
それが私にとって非常にためになっている。
今回はこれを取り上げたい。

アメリカ・ハーバード大学教授ジョセフ・ナイ氏によって提唱された
もので「ハードパワー」と「ソフトパワー」というのがある。
そもそも政治経済用語だが、その思想には共感を得る点がある。

本論の前に、まず、朝日新聞に大阪女学院大准教授の奥本京子
氏の記事を紹介したい。
彼女は平和学を専攻しており、記事の内容はこう書かれている。
(一部抜粋・省略)

ある町の出来事。
Bさん宅の猫がAさん宅の庭を荒らした。どう解決していけばいい
のか?
方法は色々ある。単独で行動するか、一緒に考えて行動するか。
前者が、AさんがBさんに電話をする、いきなり訪問する。
後者が、町内会を巻き込んで近所の人たちにも一緒に考えて、
イベントを開き、Aさんがガーデニングの催しをしてBさんに話し
かけ、信頼関係を築いて解決する。
では、猫の課題を国と国との関係に置き換えると考えてみる。
例えば庭が日本海、猫がミサイルです。猫の課題に取り組んで
「人間関係を作ることが大切だ」と考えた人からは、Bさん宅は
脅威だ、猫は脅威だという話は出てこない。
これは、平和学の創始者の一人のヨハン・ガルトゥング氏が提唱
するトランセンド(超越)理論を応用して作った課題。

全く、その通りだと思う。
今の社会は、身近なところで問題が起きたときには真剣に考える
が、社会や世間問題になると、我、関係なしと無関心になる。
あるいは、社会や世間問題に問題意識を持ち、真剣に考えるが、
自分の身近な問題に関わると、我、関係なしと無関心となる。
そこが盲点なんだ!

トランセンド(超越)理論とは多少意義が違うかもしれないけど私は
その「ハードパワー」と「ソフトパワー」を私たちの生活に置き換え、
照らし合わせて考えてみた。

まず、皆さんに問いたい。
意見があわない、どうもかみ合わない人とであなたはどう行動に
うつすのだろうか?

1.ほっとく
2.とりあえず話を聞き、適当に聞き流す。
3.「腐ったみかんは切り捨てよ」の精神で排他的行動にのる。
4.共通点を見出し、会話を何とか展開させていこうとする。
5.その他

長くなったので、何回かにわけて書こうと思う。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

懐かしい海の香り

昼休みは、北野ママお手製のお弁当をほおばりながら、
NHK連続ドラマを見たり、同僚と雑談したり、新聞を読んだ
りと、過ごしている。

今日は、今年の4月より奥能登常時駐在勤務となった浜野
秀子さんが月1回行われる職員会議のために、県センター
事務所に来た。
地域格差が広がりつつあるこの日本だが、石川県ろう協会は
この問題解決策として、奥能登広域手話通訳・派遣事業を
浜野秀子職員に託し、輪島市、珠洲市、能登町、穴水町へと
配置した。
地域行政の意識を変えていき、地域の牽引役として事業展開
している彼女の苦労は絶えない。
しかし、それが全て自分の財産にかえってくるのだ。

奥能登で生まれ育った彼女が海苔と母お手製のイカの塩辛を
手土産にと持ってきた。
その海苔を一口、口に運んだ途端、輪島を囲んでいる日本海
の波が一瞬目に浮かんだ。波の高波とともに海の香りが口中
に広がってきた。
海苔そのものが存分に感じられる!
海の絶景!磯の香り!海苔の触感!海の三重奏を味わう
ようだった。
あー懐かしいー。海の香りに、ホッと心が温まってくる。

海苔は今まで食べたことがない分厚い海苔だった。
よく見てみると、岩のりが何層も重なって出来ている。
イカの塩辛もゆず、唐辛子、麹等が入っていて、暖かいお袋の
味がする。
私の母もイカの塩辛を作っており、久しぶりに母の手料理、
佃煮が恋しくなった。

今回は、浜野さんのおかげで、海の香りを味わえ、颯爽とした
気持ちのいい昼休みを過ごせた。
彼女は今日よりまた奥能登へ戻られる。
日々、健闘やまない彼女にもエールを送り続けたい。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

お知らせ:世界ろう者会議スペイン大会

以前、このブログにて、教育部門で基調講演が決まったことを
報告
した。その後、大会事務局より事務的な連絡のやり取りを
済ませてきた。
残るは原稿提出と詳細の連絡。
ウェブサイトに名前が載っているよと知人より連絡があったので
アップしておきます。(もう緊張感が・・・笑)
http://www.wfdcongress.org/eng/version_text.php?categoria=Comisiones

人権・言語権と文化に、イギリスのPaddy Ladd氏(パディ・ラッド)、
WFD元理事長のYerker Anderson氏(イェーカー・アンダーソン)が
講演されるのでとても楽しみだ。
大いに刺激を受ける会議であることは間違いない。

この貴重な会議に参加するためには、事前に登録が必要となる。
登録の方法など、色々質問メールが来ているので、ここで答えて
いきたい。
2007年4月15日までに登録するのと4月16日以降登録するのでは、
登録費が若干違う。4月15日までに申し込んだほうが有利で、50
ユーロほど差額が生じている。(1ユーロ約150円 12月5日現在)

              【2007.4.15以前】【2007416以降】
登録費【一般】            550ユーロ   600ユーロ
    【青年】18歳以上30歳    400ユーロ   450ユーロ
    【シニア】65歳以上      400ユーロ   450ユーロ
   *青年とシニアは2007年7月16日現在の年齢証明書が必須
     となっている。
申し込みはオンラインからでも申し込め、支払いは銀行振込、また
クレジット払込。
http://www.pacifico-meetings.com/sordos2007/form_uk_01.php
   *登録費(会議に出席)とは別に、GALAパーティ、演劇鑑賞
    などとは別料金となっています。希望があれば、それに上乗
    せで計算してください。
   *世界ろう連盟ろう青年キャンプの申込は各国代表選出の
    ため、連盟を通さなければならず、近いうちに日本ろうあ
    連盟青年部中央委員より連絡があると思います。日聴紙
    など、目を通してください。

現在、講演に向けて色々と考えている。
資料と情報収集として私は先日、アメリカへ行ってきた。
私は生涯考え抜き、実践しゆく人になりたい。そして、全てに恩返し
し、道を切り拓いていく。そう決めている。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

一人こそ原動力

随分と更新をさぼってしまいました。汗・・・

あっという間に師走です。秋は様々なことが目白押しで、けっこう
価値のある日々だったと自負しています。
日記も整理し、AP青年キャンプとあわせて徐々にアップしていき
ます。

さて、今回は石川県聴覚障害者協会の機関紙「ろうあ石川」の
宣伝(!?)です。
「ろうあ石川」は当協会の動きや、聴覚障害者センターの業務
報告を始め、各団体の動き、情報提供を主にしています。
聴覚障害者センターだよりの欄では、職員達が交代でコラムを
担当しています。今月は私が担当で、APろう青年キャンプで
感じたことを「一人こそ原動力」と題して書きました。
転載許可をもらいましたので、ここにてアップします。

月1回発行で、購読料は2000円。
郵便振替口座 00790-3-7439 
          社会福祉法人 石川県聴覚障害者協会
興味を持たれた方は早速郵便局へLet's go!!

            「一人こそ原動力」
 第3回アジア太平洋ろう青年キャンプで、14ヶ国41人のろう青年
たちがここ日本・宮崎県に集った。その中には、カンボジアより4名
参加があり、彼らのアドバイザーでイギリスのろう青年、ジャスティ
ン・スミス氏も同伴された。カンボジアはポルポト大虐殺の影響で
教育も生活水準も低く、ろう者はなお更であった。
情報は入らない、聞こえない子どもを家族は隠す、聾学校はな
い、ろう協会も結成されていない。随分昔の日本が今のカンボ
ジアの情勢である。そのカンボジアの復興にフィンランドNGOが
援助をなし、ろう者の教育支援担当を同行していたスミス氏が
担っていた。
キャンプ期間中、右往左往しているカンボジアのメンバーに通訳
や様々なアプローチをして、彼らを最大限にバックアップしていた。
何より、あの若さで思慮深く、常に相手に敬意を示しつつタイミン
グを見計る絶妙な姿勢に、非常に感銘を覚えた。
 彼は現在28歳。フィリピンに3年、その後、カンボジアに渡り、
3年が過ぎる頃だという。彼は遠い眼差しで「母国で培った知識が、
当初はその国に通用しないもどかしさや苛立ちを感じたこともあっ
た。彼らを人間的に成長させていくためには、知識を知恵に転換
しゆく自分の思考力と洞察力こそが必須となる。それを彼らが教
えてくれた。」と語ってくれた。深い共感を得た彼に私は最敬礼を
送った。
 最初はなかなか馴染めずにいたカンボジアの青年たちが、最後
は堂々とみんなの輪に入り、溶け込んでいた。一人の青年が異国
の青年の胸を熱くさせた。10年後、50年後のカンボジアは必ず変
わる。一人一人の援助の積み重ねが思慮、行動、人権運動啓発
への発展につながっていけるのだ。
 わが国も先人ろう者たちの運動のおかげで社会参加の市民権
を得ている。しかし、こういった貴重な歴史がある中、情勢は時代
とともに変遷しつつある。どのようにモチベーションを保てばいい
のか。それは人と人との関わり、内面的なものではないであろうか。
現実の壁にぶち当たる厳しさはあるが、目先にとらわれず、30年
先を見据えたビジョンを立てておきたいと思ったときに、最終的に
人材育成に行き届く。それは将来を担う私たち青年に課せられた
課題であろう。
ろうあ運動も然り、ろう教育も、手話通訳者育成も、次を担う人材
にかかっているのだと思う。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »