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音のない世界

Kitanobook001 機関紙「ろうあ石川」に掲載されていた
「コラム石川門」(昭和58年~平成6年
執筆「ろうあ運動の実践から」)がこのたび、
「音のない世界」というタイトルで本として発刊
された。一言で表すならば、著者・北野雅子
さんの思いが濃縮した一冊である。

この本は、ぜひ多くの人に読んでもらいたいと
切望する。心が潤い、また深く考えさせられる本である。
特に、ろう児をもつ親、手話通訳者には必読の書としてほしい。
だからこそ、ブログにアップさせてもらいます。

”人生は、知性と勇気を持つもののみが、その価値に
ふさわしく生きられる。生きるということは「人間のなかで
生きる」ことであり、それは「戦う」ということである。”
                          ホセ・リサール


戦うということには、さまざまな見方がある。
私が言う「戦う」とは精神面であり、民衆の中に入り、民衆の
中から発していくことである。
彼女が捧げているろうあ運動は人権闘争であり、ろう者が
生きる現実社会のもとから、さまざまなことを発している
まさに「民衆」主体のものである。
道を切り拓く人は、その人でしかわからない苦労がある。
だから、人を人としてみている。
本当に人間第一を貫いてこられた方である。
彼女の戦いは決して派手なことではない。
地道でかつ長い戦いで、それが25年の歳月を得て、徐々に
結果が表れている。それが大事である。

北野さんのもとで働いて、まだ7ヶ月間ではあるが、さまざまな
ことを教えていただいた。
もちろん、特別に教えるようなことをされたわけではない。
彼女の振る舞い、行動、その姿からおのずと教えられたのだ。

以前、ブログにも書いたように、
地を見据えて、理想を求める。答えは目前にある。
つまり、現実に生きている社会を見据えて、その社会の呼吸
から「人間」を基盤として、訴えていくことがキーポイントである。
それを彼女は、長い間やってきたのだ。
北野雅子さんのもとで働けることを心から誇りに思う。
彼女から学ぶべき点は、まだまだたくさんある。
これからも大いに吸収していき、自分の人生の土台を築いて
いきたい。

みなさんも、北野さんの本をぜひ、購入して、考えようとしなかった、
あるいは、目を伏せて考えなかった点にもう一度、向き合って
みませんか?

希望者はわたしにメールか、あるいは石川県聴覚障害者協会まで
(Fax 076-261-3021 Tel 076-264-8615)連絡を入れてくれれば
詳細を連絡します。

定価 1500円 (郵送料 一冊290円)

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「★読書人になろう」カテゴリの記事

コメント

うなぎ:読んでくれてありがとう♪
手話通訳の問題は時代の背景により、多少は良くなって
きても、本質的な部分はまだ変わっていないと思う。
お互いがお互いを支えあう関係を目指して、様々の課題を少しずつ解決していこうね。
後退することはないはずですから。

投稿: Karry | 2006/05/15 21:47

私も読ませていただきました。
手話通訳の課題に悩んだせいか、
「トイレがない家」の夢を見た話に納得します。
喫茶店の店員に怒って、コップの水を投げた手話通訳者を
なだめる北野雅子さん。
昭和58年~平成6年のコラムであるが、
最近、手話通訳の課題はどうでしょうか。
問題の解決に進み、いっそう発展しているのかな。

投稿: うなぎ | 2006/05/14 20:19

どらやき:コメントありがとう♪ドラえもんの大好物のどら焼きを思い浮かべています笑
北野さんは偉大な人です。教えられることばかりなんです。

相棒は13歳下:初コメントありがとう♪
あなたらしいコメントだね。
一人一人の価値観が様々あるように、その見方も多様性がある。それが人間なんだよね。だから、面白いんだよね。

たえでちゅ:本を渡したが、読んでみたかな?
たえも何かを感じたことだろうと思う。

投稿: Karry | 2006/05/08 19:15

ハーイ!たえでちゅ!
おおー素晴らしい!!
私も読んでみたいのでよろしくお願いします。

投稿: たえでちゅ | 2006/04/20 22:29

『音のない世界』を嫁から借りて読んだよ。『音のない世界』という題名の本や映画が色々あるけど、内容は全部違う。一つとして同じものがない。世界は多面的なものである。一人一人の『音のない世界』はどんなものなのだろうかね。血が血管を流れる音が聞こえる自分には、想像がつかない。

投稿: 相棒は13歳下 | 2006/04/15 17:42

私も「音のない世界」早速読ませてもらいました。
感動とともに、自分を省みる良いきっかけとなりました。
今まで当たり前だと思いこんでいたことに、疑問を感じ、
今、ちょうど振り返り改めて考えているところでした。
そんな中、この本を読み、私のほしい答えのヒントを
掴めそうに思いました。
北野さんとお会いした事はありませんが、北野さんの
人徳を本またはカリーさんのブログから感じます。
カリーさん、素晴らしい人と巡り会えて本当に幸せですね!

投稿: どらやき | 2006/04/06 13:14

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» 素晴らしい本の出会い [マッキントッシュを愛する男]
こないだkarryさん から本を紹介してもらった。 「音のない世界」という本である。 その本の著者は石川県聴覚障害者センター の施設長である北野雅子さん。 私の母校の大先輩でもある。 いつもkarryさんから北野さんの行動に学ばされることが多いとよく聞いているし、 私の母や父からも北野さんの姿に感服されることが多いと聞く。 そこからこの本の発刊を本当に楽しみにしていた。 本の目次から見ただけで鳥肌が立った。 日本語が美しいというか、ろうあ運動においてどうい... [続きを読む]

受信: 2006/04/06 12:06

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