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8年間での変貌ぶり

ただいまー。中国から帰ってきました~。
今回は個人旅行ではなく、業務として団体で行ってきた。

石川県聴覚障害者協会の機関紙「ろうあ石川」が3月で
300号を迎えたのを記念し、ツアーを編成。
そのツアーに同行してきたのだ。
参加者は10代から70代までで、手話通訳者を入れて
総勢26名。

私の得意分野であるアジア。そして中国。
しかし、困ったことに、今回は自由気ままに旅するのでは
なく、予めスケジュールを決めて行く団体ツアー旅行である。
こういったツアーはまったく未経験で、無知の私。
8年前に中国を旅した経験を生かしながらも、年齢層が
広いために一人一人が満足できるように、いくつかの旅行
会社と交渉から始めた。
私自身、旅行会社に交渉する際、必須条件としてこだわり
をもったのが、
1.手話通訳者の旅費を考慮してくれること。
2.あらゆる交通手段を使うこと。
 (高齢者もいるので負担がかからない程度)
3.スーパーマーケットで買い物ができること。
 (高齢者と多人数により、市場よりスーパーが妥当と判断)
4.早朝、公園散策の時間が取れること。
5.上海市ろう協会と交流する時間を作ること。

1以外は、参加者に中国の庶民の呼吸を味わってもらい
たいというのがあった。
最終的に、希望を聞いてくれて、予定表を組んでくれた
(株)農協観光にした。
結果、この会社を選んで正解だった。
添乗員さんも素晴らしかったし、参加者一人一人が心から
満足してもらえ、本当にうれしかった。
旅行の様子については、今後、何回か分けてアップしたい
と思う。

私にとって、8年ぶりの中国。
上海は都市開発が進んでおり、凝ったデザインで並び立つ
ビルの垣間に、古い住宅が混在しており、経済成長を窺わ
せた。一方、蘇州は、2500年以上も有する長江文化の
古朴な風貌に圧倒させられた。
歴史の重みを感じたと同時に、世界を引っ張ろうとする新生
中国がそこにあった。8年という時間の重みを感じた。
この8年、日本は経済にあえいでいたが、隣国の中国は
目まぐるしく成長していっていた。
一日はたいしたことがないかもしれない。
しかし、年月を重ねていけば、後に必ず目に見てわかる。
中国が大成長していったことに、感心しつつ、自分の8年間
も同時に見据えることもできた。

では、つ・づ・く・・・・・・・・

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男?女?

春が近づくと、暖かくなったり、寒くなったりの繰り返しとなる。
三寒四温というのだろうか。
春も近づいてきたので、伸ばしっぱなしにしていた天然パーマの
髪をいつものごとく、ベリーショートに切った。

そんなときに、あるろう者の女性から言われた.
「ごめんね。今まで女性だと思ったけど、男性だったのね。」
そのとたん、職場の人に笑われた。
すかさず、私は「女性なんですよ。間違っていませんよ。」と
即答した。
人は必ず、目を点にし、信じられないと表情を出した後、すぐ
私の胸当たりを確認する。
「女性だったのね・・・」と。

私の容貌は男性か、女性か、どうも微妙らしく、人を戸惑わせて
しまう傾向があるようだ。
向こうは気が引けて、気分を害したでしょう。すみませんと、
平謝りするが、そういうことに慣れっこである私は一種のゲームを
楽しんでいる。私って性が悪いのかしら?

センターで勤めたばかりの頃、ある老人と話が咲き、最後に
「奥さんいるか?」
「・・・・。私は女性です。」と話したらびっくりされたこともあった。
そういえば、中国へ2ヶ月旅したときも、女性トイレに入ろうと
したら、思いっきり拒まれ、男性トイレへ行け!!と押し倒された
こともあったし、幼馴染と韓国へ旅行したときも、「かわいい夫婦
ですね。奥さまを大事にしてね。」と日本人夫婦に言われたことも
あったし、銭湯へ行こうとしたときに男性の鍵を渡されたり、
ろう児を教育していたときも、ろう児に男の先生と思いこまれたり
等・・・
書き出したら、ホントにキリがありません!(笑)

でもさ、私は私。
男性だろうか、女性だろうか、KarryはKarry。

人間、外見も必要だけど、一番大事なのは中身なんよ。
私はね、今の自分が好きなんだよ。
それはね、いろんな経験を積み、いろんな人と出会い、いろんな
ことを学べたから。
これからもどう間違われようが、中身を磨き、魅力あふれる私に
していくよ。

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夢広がる絵画交流

アメリカの友よりメールが届いた。
MSD(メリーランド聾学校)と東京の杉並聾学校の間で
絵画交流を行うことができたという。
早速、杉並聾学校のHPを見てみた。
http://www.suginami-sd.metro.tokyo.jp/

微笑ましい風景・・・。
絵を通して、アメリカという海の向こうの風習を知っていく
子どもたち。
雪だるまの胴体が3コ?こうやって作っているのかな?
お互い書いた絵から、世界観がグーッと広がる。

この企画は私の友人が提案したもので、両校の美術の
先生やたくさんの方の協力を得て、実現するまでにこぎ
つげた。
友好を結ぶ姿、子どもたちが喜ぶ姿を思い浮かべると、
私もとてもうれしくなる。
友人の行動が子どもたちへの真の希望を与えていった。
彼女のことを心から尊敬したい。

柔軟な子ども時代に、芸術に親しみ、なじんでいくことは、
成長過程において、とても大切なこと。
子どもたちは絵を見てその場面に留まるのではなく、そこら
から
色々な空想を広げていき、芸術性を高めていく。
自身の世界が広がり、深められ、さらに色々なことに興味を
抱く。子どもたちにとって、こういった好奇心が大切なのだ。

今回の企画が成功するに至り、メリーランド聾学校の先生が
言ったそうだ。
「これからも世界中の学校と交流をもつ可能性は大いにある
だろう。色々な学校と交流できることを考えると胸高鳴る思い
だ」と。

それを聞いた私の友人は
「先生がおっしゃったことは、まさに世界平和なのです!
これこそがこの展示会を企画するにあたった本当の目的です!」
と即答したという。

いやー、素晴らしい!
我ながら、彼女のような友人を持てたことに誇りを感じている。
「皆を喜ばせたい」と思う彼女の心こそ、芸術の心である。

私も小さなことでもいいから、「芸術の心」をもって、何かを
やりたい気持になった。

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イナバウアーができる乳児

幼馴染である早苗に、「私用を済ませたいので、娘の面倒を見て
ほしいと」と言われて、娘の里咲ちゃんの子守に行って来た。
里咲ちゃんはこの夏で、2歳を迎える生まれながらのろう児である。
早苗のご主人も、親も祖父母もろう者であり、「ろう」という遺伝子
が受け継がれているらしい。
家族みんながろう者なので、手話でコミュニケーションを語り、
愛情あふれた家族を築いていっている。

里咲ちゃんは眠くなると、甘えたくなるようで「ダッコ!」とせがむ。
「おー、よしよし」とダッコしたとたん、いきなり、イナバウアー
ポーズを!!
上半身を反らし、腕を大に広げてそこから、色んなものを見る。
生まれたときからの癖らしい。
反らした上半身を戻すと、懲りずにまたイナバウアーをやる。
イナバウアー状態の上半身を押さえながら、ゆらゆらしている
うちに、おねんねしていった。

荒川静香選手がトリノオリンピックで披露したイナバウアー。
実は、里咲ちゃんもやっていたのだ!(笑)
将来、フィギュアスケートにチャレンジするのかな?
早苗は、里咲ちゃんのダッコスタイルを「イナバウアースタイル」
と、名づけた。

里咲ちゃんを産んで、母親になった彼女が言っていた。
手話だけが大事ではない。手話はもちろん大事だけど、大切
なのは、いろんな人との出会いであり、その多くから魅力あふ
れる人間になることである、と。
一緒に学び遊んだかつての幼馴染は、あの頃の幼さは微塵も
なく、尊い生命を育て上げ、社会に貢献しようとするまさに強き
母親になっていたのだ。

そして、今彼女のおなかの中には、もう一つの命が宿っている。
二つの生命を育て上げようとしている、彼女の姿を私は神々しく
思えた。
母として強くなっている彼女を、またすべての母親たちに最敬礼。

人はそれぞれ違った立場で、違った環境で生まれ、育てられる。
みんなそれぞれ違った環境下で育つことで、お互い出会った時、
色々な影響を与え、受けあい、そこでまた両者ともが成長して
いける。
だから、みんな違ってそれでいい。
そこからいろんな連鎖関係が生まれて、色々学ぶことができ、
そこに楽しみが生まれる。

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未来ある中学生

夢多き中学生のKCさんと会い、感動をもらってきた。

思春期に入り、様々なことを感じる多感な時期に、自分の将来、
夢を含め、いろいろなことを感じ取リ、日々悩みと格闘していた。
その彼女にはしっかりとした自分の夢があった。
世界を視野に入れて夢を語るその姿を見ながら、私は彼女の
夢を叶えてほしいとアドバイスを送った。
世界を視野に入れている以上は、英語も頑張って学ぶのだとも
話してくれた。たのもしいな。

語学は重要な力である。
世界に友情を広げ、交流を育むためには、語学は絶対的である。
私たちろう者にとって、手話も書き言葉である日本語も絶対不可欠
であると同様に、海外の人間と触れ合うためには、その国の手話、
国際手話、またはグローバル化となっている書記英語も必要である。
言葉なくして、友情を築くこともできないし、相手から学ぶことも
できない。

そして、彼女は「世界が平和になるためにはどうしたらいいか?」
考えていることを話してくれた。
私は心から感嘆し、心から彼女を応援したくなった。
目先にとらわれがちな昨今、次の世代を担うべく彼女は、命を
見据えて将来の夢のために、今いろんなことに模索しているのだ。
その情熱を感じた。

情熱が歴史を作る。
情熱が世界を変える。

「君には君しかできない使命があるんだよ。」

最初は、悩みでこわばっていた表情が、帰るころになると、大きな
夢を実現するがように笑みが広がり、断固なる決意がみなぎって
いた。
その彼女の表情に、私自身深い感動を与えられた。
ありがとう。いつまでも、応援しているよ。

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