« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »

加賀友禅に生きる友人

過日、友人のもも絵より
「私の作品が加賀友禅会館に展示されているので、よかったら、
見に来てくれない?」と誘いを受け、金沢伝統の加賀友禅に
触れてきた。

_009_011





会場に入ると、見渡す限り、色鮮やかな着物や帯が展示されて
いた。
彼女の作品は、「市松取りアネモネ」というもので、アネモネと
ぜんまいをモチーフとして、一つ一つ丁寧に描かれていた。
ぜんまいは淡く青緑かかっていて、アネモネとの絶妙なバランスが
目を惹く。
彼女の作品をはじめ、さまざまな作品を見ながら、本物の加賀友禅
の巧妙な手法に、日本の伝統ここにあり!と感動を覚えた。

加賀友禅を十分に堪能した後は、二人で、自転車をこぎこぎ、
小立野のおでん屋「若葉」に行った。おでんは、冬の時期限定と
いうイメージがあるが、ここ金沢では年中食卓にお見えする、
定番料理だそうだ。
出汁も素材も一つ一つしっかりしみこんでいて、おいしくて
たまらない。

おでんを食べながら、いろいろな事に話が咲いた。
加賀友禅の作り方や、その道に生きたきっかけ、また全青研の
実行委員から得たもの、お決まりの哲学、そしていつしか恩師の
話へと移り変わっていった。

「名古屋人であるもも絵が、なぜ、加賀友禅を選んで、この道に
生きたのか」との私の問いに、彼女は微笑み、

「すべては恩師にある。恩師が道を切り開いてくれた」と。

恩師の慧眼が、もも絵の才能を開花させたといっても過言では
ない。
筑波技術短期大学で、人生を左右する恩師と出会い、彼女の
才能を見抜いたその恩師の助言で、金沢美術大学へ進学する
ことになる。そうして、加賀友禅へ生きる道が彼女の前に切り
開かれていったのである。

私にも岐路に立たされたとき、進むべき正しき道を示してくれた
恩師と呼べる人たちがいる。
そして、生涯追い求める師匠もいる。

もも絵も私も
「恩師にどういう形で恩返しすることが最高なのか?」と同じ思いを
持っている。我らが恩師に喜んでもらえるには。

人々は「わたし」を見る。
そのとき、どう、判断されるかは世間の自由。
だが、恩師が悲しむようなことだけは、絶対にするまい。
自分が大きく成長していくことにこそ、恩返しができるのではないか
と思う。

彼女と対話をしながら、たゆみなく自らを向上させようとする彼女の
強靭な眼に、まだ見ぬ恩師だが、恩師の偉大さが映し出されて
いるようであった。彼女は、着実に恩返しをしていっている。
私も恩師、師匠に応えていける自分になろう。
そう思えた一日であった。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

庶民の台所

私は近江市場の目と鼻の先に住んでいる。
金沢市民の台所・近江市場は、金沢市民の生活が垣間見れて、
なかなか、楽しいところだ。
そういえば、北海道の実家も、市場に近かったので、よく足を
運んだ。
そして、海外へ旅行するときも、必ず、現地の市場へ行く。
その土地の生活文化や呼吸を肌に感じることができ、楽しい。
前置きが長くなったが、土曜日、時間を見つけては、必ず、
近江市場へ行く。

目的は何かって?
それは、魚を観察することだ。

北陸の魚は全体的に、白身の魚が多く、淡白な味が多いように
感じる。そんな中でも、今の時期だと、脂ののったブリが旬だと
いう。ブリ大根がなかなか、まいう~!
北海道では見たことがなかった魚が色々ある。
「のどくろ」「めぎす」などなど。

以外だったのは、甘エビがなかなかおいしい!

とろけるような甘さというか、なんといっても活きのよさが違う。

そういえば、11月に蟹が解禁されたので、本場北陸沖の蟹を

今度、味わってみようっと。

魚は、当たり前だが、どれもこれも新鮮!

目もうろこも生きている、光っている。

魚好きの血がさわいで仕様がない。笑

魚好きになったのも、父ちゃんの血を受け継いだからかもしれない。

高校を卒業するまで、私は父ちゃんについて、魚釣りによく行って
いた。

「これはあぶらこだよ。」

「これはカジカだ。刺身では食べれないから、煮物で食べるんだよ。」

「かれいをぎょうさん釣って、母ちゃんを喜ばせよう!」

父ちゃんに色々と教えられた知識が、魚を見る目を養ってくれた。

今、こうやって魚を見ながら、その時の記憶がよみがえり、良い判断

材料になっている。

石川には、「ろうあ釣りクラブ」がある。

メンバーのNさんから、魚釣りのコツを色々伝授してもらっている。

「つり竿にピピッとかかったら、一旦あげる。
釣竿にかすかな振動が
伝わったら、引き上げる。

ただし、引き上げるときに、微妙な違いがあるんだよ。

少し荒いようなら、それはさわらだ!
さわらは歯が強暴だから、さっと
ひきあげるんだ。
ゆっくり引き上げると、針が食いちぎられ、針がだめになる。

手間がかかる魚なんよ。」等々、
その話に惹かれ、
今度、一緒に、魚釣りへ行こうと約束した。
楽しみだな!

とにもかくにも、日常の喧騒さがにぎわう市場、魚釣りと、
私の性にあっていて、
ここ石川を満喫している。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

全青研

日本ろうあ連盟青年部の行事の一つである
全国ろうあ青年研究討論集会が金沢で行われた。
岡山で開催された全国障害者スポーツ大会と同じ日程だった
せいか、230人と平年に比べ、人数は少なめだったが、その分、
内容の濃い討論集会になったように思う。

分科会は、8つに分かれていて、私は国際協力を申込んだ。
JICAより研修生がこられており、参加者は慣れない国際手話
ながらも真剣に、質問しあい、検討しあったりした。
私は、実行委員という立場上、全部を見ることはできなかったが、
各国が抱える真情を知ることもできて、世界に視野を広げて、
今後も頑張っていこうと新たな決意ができた。

さて、さっきも少し触れたが、現在、開催地の石川にいるので、
今回は実行委員として参加した。
最近よく、若者の青年部離れが著しいことが悩みの種と聞くが、
ここ、石川には無縁のことではないかと感じた。
今回の実行委員には、30人の青年部が大結集し、全員で運営
していった。
人材が豊富なことは、アットホームな石川の県民性だろうか?
青年部長の温厚な人柄やお互いを支えあうチームワークの良さ
からも磐石な青年部をうかがい知ることができた。
一人一人が担うべく仕事を全うし、涙あり、笑いありで、石川なら
ではのチームワークで全日過程を乗り切ったことに、喜びは大きい。

一つのことを成し遂げた喜びや、達成感は、同じ苦労をともにした者
たちの間に、新たな絆を作る。
これを機に、青年部がさらに大きく飛躍していければと思う。

すべてやり終え、帰宅し、簡単な夕食を取り、バタンキュー!
疲労感がまだ漂っているが、貴重な経験を糧にして、今日よりも
明日、前へ前へ進もうっと。

来年は、アジア太平洋ろう青年キャンプも兼ねて、宮崎で行われる。
楽しみが倍増となってきたぞ!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

秋!秋!秋!

早いもので11月!本格的な秋到来!
四季の中で、一番好きなのが秋である。
秋といえば、芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋。
秋にふさわしく、私は暇をみては読書に励んでいる。
とはいいつつ、もともと、読書は好きだから、そうでもないか。笑
時には漫画を読んだり、小説を読んだり様々な書物に触れている。

最近、読んだものとしては、「わが父・魯迅」である。
作者は魯迅の息子・李海嬰氏。
以前、中国を旅したとき、上海で魯迅記念館へ足を運んだことが
あった。
今まで私の知る魯迅といえば、医師を志し、日本に留学したが、
太平洋戦争で同胞が苦しんでいることから、文学者に転向し、
活字で世論と戦った偉大な文学者だということだった。
しかし、息子の目から書いたこの本を読んだときに、とても親近感
を感じた。

「私はひょんなことからこの世に生を受けた。両親が避妊に失敗
したので
ある。産んだものかどうか、ふたりで相談しあった結果、
私はそのまま
母の胎内に留めおかれることになった」

との冒頭で始まり、李海嬰氏から見た父・魯迅を語り、父の死の
疑問や
大文化革命など、さまざまな波浪で、辛酸をなめた息子の
立場の目線で
書かれていていとても考えさせられた文書であった。

その他、色々な書物を読みつつ、
現在は友人の勧めで「大江戸生活体験事情」というものを読んで
いるが、これもなかなか面白い!
シリーズ刊となっていて、
「大江戸えねるぎー事情」、「大江戸テクノロジー事情」、
「大江戸リサイクル事情」、「大江戸ボランティア事情」
「大江戸えころじー事情」
と続き、
日本人の原点に立ち返ることがキーワードになっているように思う。
興味ある人はぜひ、読んでくださいね。

それからそれから、
明日より6日まで、全国ろうあ青年研究討論集会が石川県金沢市で
行われる。
全国から、ろう青年たちが集い、テーマのもと、議論し合う
企画満載で、
とても、楽しみだ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »