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地雷博物館

アンコール遺跡群から地雷の話にうつそう。
カンボジアに入ってから、手足を失った大人、そして子どもも
よく見かけた。

アンコール遺跡群を鑑賞した翌日に、私たちは自転車を借りて
「アキラの地雷博物館」へ足を運んだ。
アンコール遺跡郡の近くにあるとのことで、地図を片手に、
未舗装の道路に、かなりの労力を使ったが、無事にたどりつけた。

立派な建物を想像していたが、実際は違った。
手作りそのもの、または地雷の怖さが直に伝わってくる建物と
いった方がふさわしいかもしれない。

「アキラ」という名前は、日本名ではなく、カンボジア人の名である。
日本人のような名前だが、カンボジアでアキーラと言うそうだ。
クメール語でアキは、太陽の神を意味する、そして、ラは、速く走る
ものをさす。速く走る太陽神、それが彼の名前の由来であるそう。
アキラ氏は地雷で怪我をした子どもたちを引き取り、家族と共に
生活している。
地雷博物館で生計を立て、地雷の除去に尽力を注いでいる。

彼は生まれたばかりの時、クメール軍に、村で小学校の先生をして
いた父親を殺され、母親をも殺された。よって両親の記憶はない。

クメール軍で引き取られ、教育を受けることもできず、兵士となる
以外、選択の余地はなかった。

彼もクメール・ルージュ政権(ポルポト)の犠牲者の一人だった。
その後、クメール軍、ベトナム軍、タイ軍に属し、多数の地雷を埋めて
いった。
だから、今、彼は懸命に地雷除去に徹しているのだ。

博物館では、いろいろな事を知った。
地雷の種類と除去した数の多さに驚いた。

それから、農業国であるカンボジアでは、生きていくために、
地雷地帯とわかっていても足を踏み入れ、農作物を刈ることが
最優先だという。
運により、地雷を踏むか踏まないか、生死といつも背中合わせの
状態なのだ。
地雷地帯の模擬体験ができるものがその博物館にあった。
「地雷は爆薬を抜いてありますので、命に問題はありません」
書かれていたけど、それでも、冷や汗をかいた。
模擬体験とはいえ、やはり、こわかった。

しかし、カンボジアの人たちはこういう環境下で生活をしている。
地雷が多く、人が住めない村を、アキラ氏が地雷撤去に身を捧げた
おかげで、村に人が住めるようになっていった。
それでも、まだ、アンコール遺跡群周辺には無数の地雷が埋められ
いる。今もなお世界のどこかで地雷や不発弾によって1時間に2人
という犠牲者が出ている。
地雷の真実、怖さをまざまざと感じた博物館だった。

平和とは。命の尊さとは。
博物館を出て、プノンペンへ向かうバスの中で、相棒と深く語り合った。

アキラの地雷博物館 http://peace.s9.xrea.com/

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「★旅人の足跡」カテゴリの記事

コメント

みずほ:カキコありがとう。
みずほもアキラの地雷博物館へ行ったんだ?すごい凹凸道だったよね!
どの宿に?国道沿い?それともオールドタウン周辺?
アキラ氏もすごいし、アキラを支える人たちもすごいと思うよね。うん!

投稿: Karry | 2005/10/20 01:38

今日は。私もアンコールワット近くの宿に泊まった時に1人で、自転車を借りて地雷博物館まで頑張って行きました。
一番感動&痛感したのは、三日間も地雷にあって亡くなった親のおっぱいを飲んで生きてた赤ちゃんのことです。命をかけて地雷を除去しつづけてるアキーラは凄い人だと思いました。早く世界の地雷を消して平和になってほしいですね。

投稿: みずほ | 2005/10/18 23:51

うん、地雷は怖い・・・
地雷の撤去は一般市民だれもができることじゃないんだ。
撤去するにはその技術を持たないと、一歩間違うと、撤去する本人も犠牲者となるんだ。
まさに命がけ・・・
地雷を埋めることは簡単だけど、撤去するには時間がかかるそうよ。どこに埋めているのかもわからないし、探知機を頼りに探してもなかった地帯は安全地帯の域に入る。もし、見つかったら、慎重に掘りながら、安全装置を外したりとか。こうして安全地帯を増やしている。
かなり手間がかかるって。
今は、NGOが主に撤去しているんだ。

投稿: Karry | 2005/10/11 17:39

地雷は本当に怖いね。
こうなったら、世界中の自衛隊や兵隊を集めて地雷に分かる機械を使って撤去すれば早いよね。
または、カンボジア人の皆がやればいいじゃないの?
なぜ、皆はほっとくの?
地雷のほかに多数な問題があるからそれを優先にしているのかな?まさか・・・地雷をほっとくなんて考えられん。
どうなってんのよ!!うーん。

投稿: たえでちゅ | 2005/10/07 21:19

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